手術の流れ
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検査
眼底検査を含む、眼全般の詳しい術前診察を受けていただきます。
検査には手術のための検査と、手術後の患者さまの見え方を決めるための検査があります。
視力や白内障の進行具合や、他の疾患がないかなどを調べる検査とともに、まぶたの状態や血液検査などで全身の状態もチェックします。各科の主治医にご相談する場合もあります。加えて、手術後の視力への影響や使用する眼内レンズの度数を決める検査なども行います。痛みなどを伴う検査はありませんので、ご安心ください。術後の見え方を左右しますので、約1時間程度かけてしっかり検査を行い、ご希望を聞きながら説明をしていきます。 ですので見えにくさの自覚のある方は診察終了の1時間前には受付にいらして下さい。
手術の流れ
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1麻酔
通常は点眼の麻酔のみで痛みをあまり感じずに手術ができます。局所麻酔なので、手術中に話すこともできます。
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2切開
黒目の横に約2.8mmの創を作ります。角膜に手術創をつくることによって、奥目で手術の難しい場合でも、安全な手術が可能となります。手術は、5~6分程度で終了するケースがほとんどで、多少の圧迫感程度の自覚症状は生じても、強い痛みを感じることはほとんどありません。
手術時間が短いと術中に細菌が眼内に入る可能性も低くなり、安全性が高まります。 -
3前嚢切開
水晶体を包む袋(水晶体嚢)の前の部分を丸く切開します。
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4核処理
水晶体の核と呼ばれる硬いところをプレチョップ法により4~8個に分割します。先に分割するのが当院の特徴です。それにより、安全に手術時間を短縮することができます。分割した水晶体を白内障手術装置の器具の先から超音波を発振しながらさらに細かく砕き、目の外に吸い出します。
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5皮質吸引
さらに水晶体内部の残った皮質と呼ばれる柔らかい組織を吸引し除去します。
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6眼内レンズ挿入
直径6mmの眼内レンズをインジェクターと呼ばれる専用の器具で折りたたんで目の中に挿入します。
眼内レンズが水晶体嚢の中で広がってレンズが固定され、手術は終了です。
手術終了後、約30分は、待合室で安静にしていただきます。
その後、スタッフや薬剤師から注意事項などを説明させていただき、帰宅となります。
※手術自体は当日で完了しますが、術前の検査、術後の経過観察のために通院していただきます。